魔術的現代詩㉑『無人駅』 [魔術的現代詩]
此岸と彼岸――魂と魂の会話
一体、何と話しているのだろうか?
――改札をまだ済ませていない、無人駅、草ぼうぼうの魂に覆われ、人生をおりた、一人の水夫(かこ)……。
その眼差し(気配)の向こうには、此岸と彼岸の間で交信される、魂と魂の会話が止めどなく繰り返されている。
実にもの静かで、慎み深い、人の世の年輪を幾重にも積んだ、極めて荘厳な詩集である。
一体、何と話しているのだろうか?
――改札をまだ済ませていない、無人駅、草ぼうぼうの魂に覆われ、人生をおりた、一人の水夫(かこ)……。
その眼差し(気配)の向こうには、此岸と彼岸の間で交信される、魂と魂の会話が止めどなく繰り返されている。
実にもの静かで、慎み深い、人の世の年輪を幾重にも積んだ、極めて荘厳な詩集である。